ワンドの2

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【読書感想文】『自立と犠牲 ワンオペ女性のライフストーリー』著:梶原公子

世の中、ワンオペで回っている現場は
家庭に限らず多い。

 

私の家庭で私がワンオペになっている日が多いのは
夫の職場で夫がワンオペになっていて過重労働になっているからだ。

職場に張り付いていないといけない。
ゆえに彼は帰宅できない。

 

家にいる大人は私のみ。
夫の労働環境の改善は正直言って見込めない。
転職活動に目を向けたこともあったが
今はその案を凍結している。

 

場所によってワンオペという状況が
生まれている理由は異なると考える。

 

①構成員のコミュニケーション不足

②構成員の強硬な思想

③人手不足による物理的な問題

 

だと思う。
というか、ワンオペって外貨獲得においても
家事労働においてもリスク高すぎだろ。

 

この書籍を読んで、なんと丁寧にそして冷静に
長年のワンオペのご自身の歴史を
紐といてくれているのだろう!と感動した。

 

かつてワンオペを嘆いたら母から
「あんたがやるしかないんだから。」
「子どもたちの可愛い時期を独り占めできてると考えればいいじゃないの。」

と言われた。全て正論だ。
というか、母の時代はそれが当然で男性が家事育児をするなんていうのは
ナンセンスであったのだろう。特に地方の閉鎖的なコミュニティ、
いわゆる世間様の目を気にして生活せざるを得ないのであっては。

 

人は女性だけの遺伝子で生まれたのではない。
現状女性も金銭を得る労働をしていて、
結局のところ家事もほぼ担っている。
その女性に子どもたちを養えるだけの経済力があったとして、
愛する技術に乏しいパートナーとチームを構成する必要があるのか?

 

母とは話にならないのだ。
前提が違い過ぎて。
彼女が子育てをしていた時代から
あまりにも年数がたってしまった。
建設的な話し合いにはならないし
傷の舐めあいにもならない。
ただ昔の標準基準・価値観を一方的に受け取りなさい、
あなたも飲み込みなさいと言われるだけ。

 

そんな自分が苦しんだ経験を若い世代も
当然のように味わえばいいなんて
どこぞのブラック企業の上司だよ。
THE老害だろう。


この著者はそんなことは言わなかった。
おそらく母と年齢の近い方だと思われるのだが
義両親との同居、学校の先生をこなされ、
夫は昔気質の同僚の教師。つまり家で何もしないってこと。


私だったら裸足で逃げ出す環境だけれども
彼女はフルタイムの仕事をこなしながら
家事も子育てもして、やり切られている。
尊敬する。

 

やはり思うのは、男も女も性別関係なく
できるのであれば自分で自分の食い扶持を稼げるようになること。

 

偏見に基づく超個人的な考えだが、


男は絶対にこの女性だったら
自分の稼ぎで一生食わしていくという覚悟を
持てるような人と一緒になること。

女性だけが妊娠出産ができ、
その行為によって、精神的肉体的リスクを背負うからである。

妊娠出産の何某かでフルタイムでの復帰が難しくなることは
可能性としてある。

 

ただし、健康上の問題がない限りは
女は何が何でも自分由来の収入源を手放してはいけない。
そして、愛する技術を持ったパートナーを探し
自身もそのパートナーに見合うだけの
愛する技術の向上に努めること。

 

二人の間に子どもを持つ選択肢がなければ
どちらかが病気になった時に支えることが
簡単に想像できる人と一緒になった方が
性別関係なく幸せを二人でつくっていくことが
出来ると思う。子どもがいてもだけど。

 

読んでいて「!」となったのは、かなり自分の要約が入っているが


『生活という生身の人間同士がぶつかりあう、現代社会において稀有なこの経験を、ワンオペというのは体験できる。子どもという直球の生き物を相手にして。
これがただの仕事であれば、家庭内でのワンオペのような経験は積めない。
そして、仕事家事子どものことを一手に引き受けることで、格段に何十倍もスキルも経験値も高まる』

『≪戦争は女の顔をしていない≫から、かつてのソ連で戦争に駆り出された少女兵がPTSDに悩み、医師の診察を受けたところ、結婚して子どもをできるかぎりたくさん生んで育てなさいと言われたそうだ。彼女は医師の助言通り、家庭を持って子育てに邁進した。驚くべきことに、彼女の心は生活を通して癒えていく経過がみてとれたそうだ』

 

これはワンオペについて、かなりの時間と考察を重ねたから出た言葉だと感じた。
後進の女性たちのために、書き綴ってくださったのだと心から思った。

そして家族との生活の営みに、すさまじいパワーがあることも
梶原先生は熟知されて、読みやすくて力強い言語化をしてくださっている。

 

なんて勇気のある、漢気のある先生なんだろうと
私もいつも問題にぶつかる時はガチンコ勝負しているつもりであったが
私もこのくらいできるようになりたいものだ。

 

エーリッヒ・フロムの『愛するということ』も
あわせて読んだ。こちらもまた感想文を書くつもり。

 

昔、男と男がくっついている生き物と

男と女がくっついている生き物と

女と女がくっついている生き物がいて

ある日を境にそれぞれ半分にされてしまった。

 

だから、男を求める男、

男を求める女、

女を求める男、

女を求める女が

世の中にはいるのだと。

 

人は人を愛することで、孤独という牢獄から抜け出るんだって。
昔読んでいたとしたら、多分意味が分からなかったけれど、
今なら少しわかるような気がする。

 

今日はいつも以上にとっちらかった文章になった。
またホロスコープリーディングの書き殴りもしていきたいと思います。